団体概要
団体名 | NPO法人「富山湾を愛する会」 | ||||||||||||
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設立年月日 | 平成20年12月20日 | ||||||||||||
所在地・連絡先 | 〒934-0037 射水市片口久々江字錦674-2 北陸ポートサービス㈱内 TEL 0766-86-3377/FAX 0766-86-3737 |
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役員一覧 |
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設立趣旨書
富山湾はキトキトの魚や蜃気楼などさまざまな恵みと神秘をもって、市民生活に豊かさと潤いを与えている。いま大切なことは、子々孫々にも、この海の恵沢が享受できるように美しく豊かな環境を守っていくこと、および、かけがえのない富山湾の存在を広く世に知らしめることである。
かつて越ノ潟や十二町潟を擁し、清らかな水と白砂青松の浜辺が続いていた場所が、いまやコンクリートで塗りこめられ、港や護岸に姿を変えてしまった。もともと沿岸水域は人々の生活の影響をもっとも受けやすく、傷つきやすい場所であるから人々の生活圏が広がり、暮らし向きが発展すれば海洋環境の衰退は避けられない。しかし、劣化を喰いとめ、自然の姿に一歩でも近づける努力は、現在を生きる県民の当然の責務ではないだろうか。
こうした想いが、NPO法人「富山湾を愛する会」設立のひとつの動機となった。本会は身近なところから富山湾と関わっていく。沿岸部には離岸堤を水中に沈め人工リーフにしたところがある。現在は、そのコンクリート・ブロックや捨石の表面には、わずかな石灰藻と牡蠣やウニの生息が確認できる程度であるが、積極的にホンダワラやワカメなどの海藻を移植して海中林を造成すれば、生態系も水環境も豊かになる。そこが、魚貝類の棲家、餌場、産卵場となるだけでなく、海水が浄化されてきれいになり、沈泥の動きがおさまり、水抵抗の増加で波が和らげられるからである。海藻がちぎれて漂えば魚の幼稚子はそこを住みかに成長できる。
本法人の手始めの実験的事業は身近に出現した人工リーフに藻場を造成することである。海に木を植えるに似たこの試みを通して、海洋生態系と海況の関係を解明し、総合的海域利用の問題点を考究する。海の開発あるいは海域利用には総合的見地に立った視点が欠かせないから、富山湾についても海を知る努力はもちろんのこと、海の有効利用や環境の保全については県民と意見を交換しながら行動していきたい。
水環境を生態学的に改善するこの試みは、汚染が進み衰退する沿岸に、豊かな海をとり戻し、人々が憩い・遊び・楽しむアメニティ海浜空間を創出することに貢献するとともに、将来的な藻場産業の形成にも寄与するものと考える。
さらに本法人は藻場造成事業から得られる情報と知識は機関紙「富山湾」で広報するとともに、富山湾の魅力を国内外に発信していく。
こうした活動が県民の海に対する関心と理解を深め、ひいては富山湾の恵みを次の世代へひき継ぐ環境づくりになればこれにすぐる喜びはない。
かつて越ノ潟や十二町潟を擁し、清らかな水と白砂青松の浜辺が続いていた場所が、いまやコンクリートで塗りこめられ、港や護岸に姿を変えてしまった。もともと沿岸水域は人々の生活の影響をもっとも受けやすく、傷つきやすい場所であるから人々の生活圏が広がり、暮らし向きが発展すれば海洋環境の衰退は避けられない。しかし、劣化を喰いとめ、自然の姿に一歩でも近づける努力は、現在を生きる県民の当然の責務ではないだろうか。
こうした想いが、NPO法人「富山湾を愛する会」設立のひとつの動機となった。本会は身近なところから富山湾と関わっていく。沿岸部には離岸堤を水中に沈め人工リーフにしたところがある。現在は、そのコンクリート・ブロックや捨石の表面には、わずかな石灰藻と牡蠣やウニの生息が確認できる程度であるが、積極的にホンダワラやワカメなどの海藻を移植して海中林を造成すれば、生態系も水環境も豊かになる。そこが、魚貝類の棲家、餌場、産卵場となるだけでなく、海水が浄化されてきれいになり、沈泥の動きがおさまり、水抵抗の増加で波が和らげられるからである。海藻がちぎれて漂えば魚の幼稚子はそこを住みかに成長できる。
本法人の手始めの実験的事業は身近に出現した人工リーフに藻場を造成することである。海に木を植えるに似たこの試みを通して、海洋生態系と海況の関係を解明し、総合的海域利用の問題点を考究する。海の開発あるいは海域利用には総合的見地に立った視点が欠かせないから、富山湾についても海を知る努力はもちろんのこと、海の有効利用や環境の保全については県民と意見を交換しながら行動していきたい。
水環境を生態学的に改善するこの試みは、汚染が進み衰退する沿岸に、豊かな海をとり戻し、人々が憩い・遊び・楽しむアメニティ海浜空間を創出することに貢献するとともに、将来的な藻場産業の形成にも寄与するものと考える。
さらに本法人は藻場造成事業から得られる情報と知識は機関紙「富山湾」で広報するとともに、富山湾の魅力を国内外に発信していく。
こうした活動が県民の海に対する関心と理解を深め、ひいては富山湾の恵みを次の世代へひき継ぐ環境づくりになればこれにすぐる喜びはない。